原田

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連動引戸3
昨年6月の大阪北部地震の影響で、まだ完全に復旧出来ていない建物が沢山あります。そんな中で今回お伺いした老人ホームは、当社で3年前に納めさせていただいた木製建具が震災の影響で不具合が出ましたので、修理にお伺いしてきました。
連動引戸2
写真は室内の2枚連動引戸の戸尻側に取付した嵌め殺しパネルの外れを固定してきました。
通常固定金具を見せない収まりにするのですが、今回の地震のすさまじい揺れの影響で、室内の間仕切り壁が大きくひずみ、外れてしまいました。
大事を見て外部から露出した、L型アングル金具を製作、強固に固定してきました。
連動引戸1
奥のL金具で固定した嵌め殺しパネルの状況です。
固定してみますと金具はあまり気になるほどではなく、しっかりと固定されてる方が安心ですと、職員の方にもおっしゃっていただきました。
連動引戸4
写真は当社の工事ではありませんが。
ベランダのウッドデッキに大きな被害の状況をみせて頂き、撮影させていただきました。
高槻市は震源に近かったようで、まだまだ震災の爪痕は沢山あるようです。
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施工事例
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建具2
写真は洋室の4枚折戸です。折戸の表面材の色はホワイト系の木目柄です。明るい色なのでお部屋も明るくなります。
建具の大きさにもよりますが、お部屋に占める割合が大きいので色彩選びは慎重にしなければなりません。
下の写真は色違いの木目柄の4枚折戸です。

建具1
4枚折戸の上部にガイドレールが付いてます。下部にはレールが無いので掃除とか、ものの出し入れがしやすいです。
マンション建具2
折戸の内部です。内部は造作工事で制作されてます。棚板とハンガーパイプのシンプルな構造です。入居される方が自由な収納をされるように、基本的な部品だけになっております。この折戸の内側の色は白系にしてあり、光が反射し内部が明るくなるように考えております。
外部正面の表面材はブラウン系の木目柄のシート張りです。
最近の木目柄の印刷技術の進歩は著しく精巧で、本物の木材とほとんど見分けがつかないくらいの仕上がりです。
マンション建具1
廊下からリビングダイニングにかけての片引戸です。センターに採光用の細窓を付けてます。
敷居にVレールをはめ込みV戸車で走行します。
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施工事例
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マンション1
写真は造作の工事の状態です。まだこの状態では建具枠取り付けられていませんが、大工さんと打ち合わせをし、建具枠の取り付け基準や床のレベルの高さの傾向とかをお聞きしていきます。現場の作業員とのコミニケーションはとても大切で、床の左官の仕上がり高さや工程等の情報も入手します。
マンション2
マンションの場合、設備工事の中で、ユニットバスの設置の位置が基準となり造作の間仕切り壁の位置が決まってくることが多いので、工程の参考にします。
マンション3
造作工事が進んできました。建具の枠が固定され、壁のボードも取付されました。
マンション4
片引戸の造作が完成しました。
この状態でようやく、採寸可能になりました。開口部と戸尻寸法を採寸します。
高さ、巾ともに最低2ヶ所は採寸します。
部屋ごとに、間取りや、開勝手が左右違います、造作の平面図と照らし合わせながら、採寸していきます。
マンション5
仕上がってきた木製建具です。
搬入と間配り専門の作業員の協力の元で搬入いたします。手慣れた手つきで1枚、1枚丁寧に運び込んでくれます。
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施工事例
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引違戸1
先日現地調査にお伺いしました、キッチンの背面カウンターの下部収納の引違戸が完成しました。
カウンターの開放部分に追加の引違戸です。
お使い勝手を考えると、キッチンの煩雑な備品とかを隠したいとのことで、引違戸が欲しいとのことでした。

下部レール
下部のフロアレールをフローリングに固定します。
フロアレールは厚み3mmと薄く凹凸の少ないタイプが良いです。最終的にお手入れが簡単で施工性のある金物を探します。
ガイド材
上部のガイドレールもスムーズに滑ってくれます。
下部にL型のアルミ材のガイドレールを平行に2本とりつけます。狭い場所なので取り付けに少し苦労しました。ビス止めをするのに、上を見上げた姿勢が続きます。首が痛いです。(笑)
その後、走行テストを何度も繰り返し、建付けの隙間調整をして完成です。
引違戸2
表面材色は枠とカウンターの色とほぼ同じ感じに仕上がりました。
開閉も滑らかで引手の高さも使いやすい位置にしてます。
最後に、お客様に確認していただきました。、綺麗な建具を作って頂いたと喜んでいただきました。
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施工事例
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ローボード1
キッチンの背面カウンターの下部収納の現地調査にお伺いしてきました。
現地のキッチンコーナーには、キッチンの背面カウンターがすでに取付けられておりました。
カウンターは木製の集成材で、3方枠は、木目柄のシート張りの枠材です。
ローボード2
カウンター下部に三方枠があり、このスペースに引違収納の扉を製作することになりました。
カウンターの下面の枠にはアルミのL型のガイドレールを取り付け、下部のレールは3mm厚のアルミレールを取り付けして納めます。
ローボード3
3方枠の内法、巾、高さ、枠の幅を測り、会社に戻り製作図面を書きます。
あらかじめ、採寸時にはどのような金具を付けるのか、過去の経験で感性系の建具をイメージしながら採寸していきます。
物入
右側にある既製品の収納扉に出来るだけ使い色合いの化粧版で制作します。参考の為、写真も写して帰ります。
木目柄と、色合いの優先順位は、色合いを優先します。
既製品の表面材はメーカーの留柄になり、納期も長くなり、コストも割高になることが多く、近似色の表面材で妥協していただけるか、確認をさせていただき製作いたします。
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片引戸窓付き
写真は、マンションのリビングに面した、片引戸です。
建具の中央に縦型のスリット窓を付けるデザインです。比較的に細い窓のデザインです。マンションの木製建具は設計士さんや事業主さんの希望で様々なデザインの建具を製作します。フルオーダーの建具の為、素材の木目柄は毎回違う色合いのものになります。片引き戸も最近では上吊のソフトクローズ機能を付けた引き戸も人気で、閉じた時に最後50mmあたりから自動で閉じるため、指詰めの危険が軽減されると好評のようです。
折戸1
写真は洋室の4枚折戸の収納です。左右の軸受金具により床面にレールなどが無く、掃除がしやすい構造の折戸が主流になって来てます。金具類の種類も少なく比較的に安価な折戸に対応してます。
折戸2
4枚折戸を開いたとき、下のレールが無く床面がスッキリ仕上がります。
内部の収納もハンガーパイプが付いて、大容量の収納になります。
折戸3
写真は工事期間の自主検査にて見つけた表面材のメクレです。接着補修にて対応します。
補修1
工事期間に表面材に付いた小さな傷やメクレはきちんと見えないくらいに補修します。
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施工事例
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吊押入れ1
写真は和室の吊押入れに引違襖を製作、取り付けてきました。襖の縁は白木スプースで紙はグレー系のジュラク調のクロス張りです。
吊押入2
白木にグレーの色がシックな和室になりそうな雰囲気です。
クロス仕上げの場合、種類がとても豊富なので、色々なインテリアに対応が可能です。遊び心満載の和室もたのしいです。
障子1
写真は縦格子の組子の引違障子です。
タテ組子だけですと、組子の隙間が不安定になる為障子紙を貼った後紙が乾燥するときにヨレやしわが発生します、設計士さんとも検討をして、横の組子も1本だけ入れることになりました。
縦組子だけのデザインはシンプルな設計の障子ですが、若干の妥協をしていただき、製作しました。
障子2
ヨコ組子の高さは、引手の中央に1本だけ入っています。
将来的にもヨコ組子が無いと紙が破損したりよれたりしますのでこのようなデザインの障子になりました。
紙の種類はワーロンタフトップ雲竜紙です。雲竜紙は紙の繊維の塊が雲のように浮かんでます。この紙も人気の紙です。
最近では、タフトップの指定が多く、普通紙の3~4倍の強度があり指で軽く突いたぐらいでは破れません。
お子さんのいるご家庭にはお薦めです。
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和室建具1
和室の建具(障子)の製作依頼があり、現地調査と採寸に行ってきました。杉の北山杉の丸柱の内側に3枚の引違障子と直角に3枚引込障子を製作するとのことでした。
奥の写真の場所には3枚引違障子が入ります。
和室建具2
この写真の右側に3枚引込障子が壁の中に収納されます。
内部の奥行も正確に採寸します。
会社に戻って正確な割り付けをしますが、その前におおよその建具の巾を割り出し、戸袋の中に収納出来るのか検証しなければなりません。障子の建枠の幅を30mmに設定して綺麗に建枠が重なる寸法がDWになります。
大工さんとの無言の連携が必要です。
和室建具3
鴨居と敷居の長さと建具の割り付けをしていくとうまく割り付け出来そうです。大工さんがこの溝の長さを決めた意図が読めてきました。
このような現地調査の場合、大工さんの考え方を推理しながら採寸をすすめていきます。
大工さんの考えがよく理解できました。きっちり割り付けのことを考えて溝の掘り込みをされてます。
和室引き込み
3本溝の戸袋部分です。溝の掘り方が和室の外側に寄せてほられてます。きちんと建具の厚みと収まりをけいさんされてました。これなら安心して制作にかかっても良さそうです。
施工事例
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3連引戸1
写真はリビングから洋室にかけての3連間仕切り引戸です。
上吊式の引戸です。
上吊式の為左右のどちら側にも移動できるような設計です。
3連引戸2
引戸を反対の片側に寄せた状態です。
お部屋のレイアウトで家具やベッドなどの配置によって左右どちらでも扉を開放する事が出来る様な設計になっております。
お部屋の配置換えなどをよくされる方には好評のようです。
3連引戸4
3枚連動の上吊引戸の場合吊戸の下部を固定しなければなりません。そこでフランス落しを付け、片側の扉を固定式にしました。裏側の引戸にも同じように片側を固定の落しをつけました。
上吊の3枚連動の場合い、通常床付けのガイド材を固定するため、引き戸の寄せが片側に固定されるため使い勝手が不便になります。
3連引戸3
上吊レールの戸先側にはソフトクローズの戸車をセットしてます。扉を閉じた時、ソフトに閉じて行きます。指詰め時、衝撃を緩和する機能になります。
3連引戸5
写真は、片側に寄せて、フランス落しで手前の引き戸を固定した状態です。
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施工事例
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引出2
今回の依頼はリビングに隣接する和室の畳コーナーの下部に引出収納の製作依頼です。この畳コーナーの下部のデッドスペースを有効利用するために引出を設けられます。
現場採寸をし、図面を作成、製造いたします。
引出1
開口寸法と奥行を計測、会社に戻り作図をして工場に製作指示を致します。
引出3
仕上がってきた引出はきっちり収まりました。下部のコマもソフトウレタンタイプの車を使用しています。走行音も静かで、フローリングも傷つけにくいです。
内部の箱部分はシナ合板を使用、無塗装仕上げにしてます。
無塗装にするのは、木材が湿気を吸湿、放出してくれるからです。収納されるものは、主に季節の衣類や寝具類が多いので、吸湿、放出と呼吸してくれる木材を使わなくてはいけません。
引出4
この写真は引出を収納した状態です。引出の前板は室内のドアと同柄の化粧合板を使用してます。
引手は飛び出しの少ない掘り込みタイプの手掛かり引手です。
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施工事例
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戸襖1
今回の現場調査は和室の敷居とが仕上がった状態の現場確認と採寸です。お伺いした和室の状態です。襖と戸襖が複雑に関係する採寸です。
少しいつもよりも時間をかけて考えながら採寸をしていかなくてはなりません。
戸襖2
写真は鴨居の溝を下から見上げた状態です。和室の内側の溝が直角に掘ってあります。これは、戸襖と戸襖が直角にぶつかるように閉まる収まりです。
戸襖3
カモイ上部の写真です。手前の溝に戸襖と押入れ襖が通るように溝が掘られてます。
戸襖4
敷居溝も同様の収まりです。
戸襖5
押入れの溝の状態です。
このように戸襖と押入襖が同じ溝を走行するような造作は珍しいです。戸襖と襖は厚みが違うため襖に工夫が必要になってきます。
正確に各所の高さと幅を測り。現地である程度幅の割り付けをして見ます。会社に帰ってからCADで正確な割り付けをします。
きちんと割り付けられました。現地の大工さんと考え方が一致しました。
このように家の大工さんがどの様な考え方をしているか、想像しながら現地調査をしていくのも楽しいものです。
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下足箱1
玄関の収納スペースに特注の下足箱を作ってほしいとのごいらいで、事前に採寸にお伺いし、製作いたし取付けいたしました。
壁の左側の奥行がせまい為少し手前にせり出す形になりました。そのため引手類は使用しないデザインにしました。

下足箱4
下足箱の扉のマグネットキャッチは、プッシュラッチ式にしました。扉を押すとマグネットキャッチが飛び出す仕掛けです。
下足箱2
下足箱の内部もホワイトの化粧合板でお手入れがしやすく、内部が明るいため、内部が見やすいと考えます。
収納類の内部は、一般的に木質系や、暗い色合いのものもあります、汚れ等が目立つデメリットはありますが、定期的にお手入れしていただくと、内部が明るい方が中身が見やすくメリットの方が大きいように思います。
下足箱3
プッシュ式のマグネットキャッチはボックスと扉の間に押込み用のストロークに5mmほどの隙間が必要なので、事前にお客様に説明が必要です。
両手に荷物などで、手が使えない時に、腰などでポンと押すだけで扉が開いてくれますので、大変便利です。
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格子戸1
こちらの木造住宅は築50年以上のお家で、各所傷んできているとのことで、建具の建付け調整に行って来ました。
写真は玄関の格子戸で、柱と建具の建付けが狂ってきて、隙間が生じ、鍵がかかりにくいとのことで、調査と修理をしました。敷居の下がりと柱のゆがみが原因だと思われます。

格子戸4
鎌錠の掛りが悪くなってました。鎌状の本体と受け金具との間の隙間が大きくなり掛かりにくくなっているようです。
受け金具と柱の隙間にふかしの木材を挟み、受け金具を左に移動することにしました。
格子戸3
後日、厚みの違う木材を数枚用意し、取付することにしました。
鎌錠が上下2ヶ所もあり、正確に差し込まれる位置を出すのに少し、てこずりました。
格子戸5
鎌錠は何とか受け金具に引っ掛かり施錠可能なようになりました。
格子戸2
建具もホゾとかが緩み全体に隙間が開いていますので、後日隙間隠しの部材を用意して取り付けることにしました。
古い住宅は、何かとこのようなひずみ、狂いがきていることが多いです。
特に木造住宅の場合い、速めのメンテナンスをされることをお薦めいたします。
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テナントビルの建具
写真は交換前の木製建具です。
窓が小さく型板ガラスのため、室内が見えにくいとのことで新しく作り変えられました。
米松1
今回のご依頼の木製建具は、
室内を改装されたときに、壁面を木質系(針葉樹)に改装されたので、今回の建具の材料も無垢の木材にされたいとのご希望でお造りしました。
無塗装でナチュラルな質感のドアが完成しました。
框部分とガラス押えが米松の柾目使いの無垢を使いました。
DSC_28541
レバーハンドルも以前のものは金系のきらきらしたモノでしたが、金色系のヘアーラインの製品にされました。艶を押さえた感じが、松の無垢材ととてもいい感じにマッチしました。
米松3
下部の鏡板は中央に厚みを持たせ、重厚感を少し持たせた感じのデザインで仕上げられてます。

米松4
透明ガラスの大きな窓の建具の取り付けが完成しました。
事務所の中が良く見え開放的になり、オーナー様もとても喜んでおられました。
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神戸ドア2
事務所ビルのテナントさんからのご依頼で、現地調査にお伺いしてきました。
現状の建具はプリント合板の少し古さを感じるデザインなので、木質系の無垢材を使用したデザインの木製建具に作り直しがしたいとのことで、ご依頼されました。
まずは、現状の取り付け状態を確認しました。動作は異常なしです。傷などはありますが機能的に問題はなさそうです。
神戸ドア1
P型丁番は既存のモノが使えそうです。
スチ=ル枠に固定されてます。
新しい扉との加工の調整は難しそうで慎重に慎重に、神経つかいそうです。
神戸ドア3
レバーハンドルセットはMIWA製です。
新しいデザインのドアに調和しないので別のデザインのもので、本体の寸法、機能に合うものを選んでいただくことになります。
神戸ドア4
現状のストライクです。
スチール枠に取付している為、交換は難しいので、このまま使用します。
このストライクの穴に新しい扉のレバーハンドルのデッドボルトが2本刺さるようにしなければなりません。
かなりシビアに現地採寸しました。
会社に戻りレバーハンドルのカタログとにらめっこします。