原田

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引き違い戸2
今回の修理のご依頼は、引違い戸の動きが重いとのことです。
現地に行き鴨居を見ますと、上部の鴨居材が溝側に大きく反り、溝巾が狭くなり、引き戸の戸首部を挟みつけるようになって引戸の動きが固くなっているようでした。
このマンションは完成してから10年ほどたっています。
経年変化でこのような現象が起きたようです。
ペイント1
引き戸の戸首部分を薄くするため、特殊なカンナで削って細くしました。
削ったあと、近似色の水性塗料を塗って仕上げます。
引違戸1
戸首の塗装が乾くまで、しばらく休憩です。
最近の水性塗料は容量の少ないチューブタイプが出てます。このように少量使う場合には非常に助かります。

引き違い戸3
引き違い戸をはめ込んで復旧します。
動かして引戸動きの重さが安定するまで、何度も削りながら調整をします。
引き違い戸4
建付け調整が終わりました。取り付け完了です。
鴨居が閉まるといった現象は珍しいです。原因がわかって、対処の仕方が見つかってよかったです。
建具も含めて木製を含んだ部材の建材は、空調や季節の湿度などで影響して、狂いやひずみが発生する場合があります。
建具の動きなどの不具合などがあれば、早めにお知らせいただければの処置が簡単に出来ることがあります。
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施工事例
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引き違い戸2
この写真は、クリニックの室内の上吊り引き違い戸です。
木製のフレーム部分はスプルース製で中央のガラス部分は中空のポリカーボネート板です。中空で空気層がある為、断熱効果が期待できます。
キッチン背面収納1
キッチンの背面収納です。
今までに何度もご紹介させていただいてますキッチンの背面収納ですが。特に写真写りが良く、まるでショールームのようなキッチンとリビングでした。
ブラックのメラミン板なのですが、表面材に植物の柄がエンボス(押し型)されてます。
引出し収納1
これはリビングの和室とタタミコーナです。建具の表面材は
リビング側が木目柄で、和室側は、フスマ仕様で和風になってます。
下部の引き出しは、タタミコーナーの上床のデッドスペースに大型の引出しを3台製作しました。季節製品等の収納に役立ちそうです。
引出し収納2
これは左側の既成品の洗面化粧台の右横に引き出し式のリネン収納を作って欲しいとのことでお作りしました。
上部のカウンターはアイロン台に使えるようになってます。引出しの掘り込み部はとびだしの少ない大型の引手をつけてます。


































































背面収納
キッチンの背面の奥のカウンター収納と食品庫になる大型の収納家具を作りました。
障子
この写真は、和室のリフォーム工事にて、桟が折れてボロボロの障子を新調、製作しました。
木製の紙張り障子はヨコシゲでタテの組子を2本入れてます。両端のマスが正方形になるような位置になるデザインにしました。上部の欄間と左の書院にも引き違い障子を製作致しました。
キッチン1
写真は私の自宅のキッチンです。
このキッチンは30年以上リフォームをしてなくて使い勝手の悪さを目をつぶって、放置している状態でした。
今回、思い切ってキッチン部を全面改修することにしました。
キッチン2
写真は改装後のキッチンです。
キッチンはリクシル製でカウンター下の収納部は全て引き出し式にしました。
引き出し式の収納量は予想以上の大収納量に驚くばかりです。それどころか引き出し式の方が、鍋やフライパンが取り出しやすく、かがむ姿勢がほとんど無くなり、作業効率が飛躍的に向上しました。
レンジ台1
写真はオーブンレンジ台とゴミ箱収納台です。
キッチンリフォームの際にコンベックレンジを廃棄して新しく買うことになり、購入したレンジの大きさに合わせて天板の大きさを決めました。
天板のすぐ下に引出し式の棚を2ヶ所作り、作業スペースを少しでも増やすことにしました。

犬用格子の引き戸
写真の格子の引き戸は、犬を飼うことになり縁側と廊下を仕切る為に製作しました。下部には戸車が取り付けてあり上下の木製ガイドの内側を転がるようにしました。
左の上部には、簡易のカギを作ってます。
オリオン
サークルを出て縁側を元気に走り回っている愛犬オリオンです。
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ガラス戸1
今回の建具は、施設の受付カウンターの上に取り付ける2枚引き込みガラス戸です。
素材はスプルース材の無垢材です。
元々既製品の建具枠と建具のセットの製品を購入、枠の取り付けまでされてますが、既製品だと大きなガラス面と施錠ができないとのことで、スプルース製の特注建具の製作依頼が来ました。
窓の開口部を広く取りたいとのことでフレームは細くしました。
ガラス2
写真は建具のガラスを落とし込むように取り付けします。
建具の上部に6mm幅の溝がありガラスを上部からするすると落とし込みます。
中心のH型の木製の部品は建具の上部の框材の厚みが薄くなっている為、反りで開くのを防ぐ部材です。
ガラスの落とし込みの時は、上下に出し入れします。
ガラス3
タテ枠の穴は引き違い上の取り付け用の鍵穴です。
ガラス4
写真の掘り込み引手は建具の塗装の為白木の木材製を取り付けしてます。
ガラス5
この2枚引き込み戸に使用する金物です。左から、
ワンタッチロック 引き違い戸のカギに使用。
押し込んで施錠。つまみをねじって開錠ととても簡単な機能の部品です。
次は面付フランス落とし、今回は建具の戸尻の上部に取り付けました。
四角い茶色のゴムは鴨居の中にビス止めして建具の転び止めに使います。
右の金具は調整機能付きのⅤ戸車です。建付け調整がドライバー1本で簡単に出来ます。
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施工事例
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キッチン1
キッチンの背面収納を製作、取り付けしてきました。
今回のフロアレールは床と建具に合わせて、茶系アンバー色のレールです。フロアレールの色の種類は2~3色程度しかありませんが、床の色と馴染むように今回はアンバー色にしました。
キッチン2
上部のガイドレールです。ここはシルバーの標準色です。
床のフロアレールの溝の中心にぴったり合うように慎重に取り付けします。長いレールを平行にビス止めする為、特製の治具で平行を保ちながらビス止めしていきます。
キッチン3
今回の引手は黒の掘り込み引手です。
扉の茶系の色がやや暗めなので黒の引手がご希望のようです。ほかにも引手の色はいろいろありますので、イメージを教えていただければお選び出来ます。

キッチン4
取り付けが完了しました。今回の3枚引き違い戸の表面材は、茶色の木目のメラミン化粧板です。
メラミン化粧板は固くて汚れにも洗剤などで落としやすく
キッチンの調味料、油汚れなどに強くお手入れのしやすい表面材といえます。
今回の周辺の木目柄は天井、壁とも近似柄のクロスが張ってあり、シックなインテリアになりました。

トイレドア
その他 トイレの吊戸棚の収納用扉も製作、取り付けしてきました。
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施工事例
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引違い戸1
新築マンションの木製建具を製作。取り付けしてきました。
まず、表面材の素材のことですが、近年主流になっていますのが、オレフィンシート張りの木目柄が好まれます。
オレフィンシートの特徴は、環境に配慮した素材で、燃焼時に塩化水素ガスやダイオキシンがほとんど発生しないとのことで採用されることが多いのです。
3枚引き違い戸
写真は洋室からLDKの間仕切り用の3枚引き違い戸です。建具の下部に付けた調整戸車のねじを回し建付け調整をします。
アンダーカット1
間仕切り用の引き戸には高さ20mmのスリットを設けてます。これは24時間換気の為です。
平成15年の建築基準法の改正により、シックハウス対策として木製建具も換気の対象となりホルムアルデヒドの排出量の極めて少ない建材しか使用できません。
当社の木製建具もホルムアルデヒド放出の極めて少ないという評価基準のF☆☆☆☆(フォースター)を材料を使用しております。
洗面片引戸
洗面室とトイレの片引き戸です。この建具の下部にも換気用のアンダーカットをしております。
洗面片引き戸2
洗面室とトイレの片引戸には引戸用の鎌錠と表示錠です。
この表示錠には非常開放のマイナス(-)のネジがあり非常時に外からコインでも開錠できるようになってます。
収納1
廊下の収納扉です。今回の片開戸は全ては旗丁番を使用しました。
マグネットキャッチ
収納の扉は上部に1ヶ所マグネットキャッチをつけてます。
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折戸1
写真はマンションの洋室の2枚折戸です。
折戸の表面材はオレフィンシート張りのフラッシュ戸です。
他の木製建具と同様の色番で製作してます。
折戸レール1
折戸の納まり方は、上部に高さ15mmの小さな垂れ壁の内側に上部レールをビス止めしてます。レールも高さ15ミリのものを使いました。
折戸軸受け
折戸の下部に軸受け金物を取り付け、折れ戸の下部ピボットを差し込みます。
このように、下部には軸受け金物だけをを取り付けします。
下部にガイドレールが無い分、前後に多少動きますが、使い勝手には問題ありません。
下部のフロアレールが無い分、ほこりやごみがレールにたまることが無いのと、掃除がしやすくなります。また中の収納物も出し入れしやすくなります。
折戸レール2
上部のレールに軸受け金物を取り付け、折れ戸の手先部にはガイド用のピボットを取り付け上部レールに差し込んで取り付け完了です。
折戸丁番
写真は、ピントが甘く見えにくいですが、折戸の丁番です。
折戸の扉を連結するように固定します。
内臓のバネの力で折れ戸の閉じるときに、バネの力で閉じようと働きます。(連結した2枚の扉を平行に伸ばそうとする力が働きます。)
通常の折れ戸の大きさで3個の丁番を使用します。
折戸の内側の扉の表面材は通常、白が基本色です。
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施工事例
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片開ドア
リフォーム工事中の現場からのご依頼で、片開ドアの製作依頼があり、製作、取り付けしてきました。
写真の縦に2本の木材は開口部の寸法が変更になったため、ふかし材として、角材を2本取り付けているところです。
事前打合せと現地調査に伺った時より、開口寸法が変更になってたため、開口寸法を狭くするため、急遽木材を取り付け開口幅を狭く調整しました。
片引き戸2
ふかし材を取り付けした後、丁番を取り付け用の9mmの白木の木材をとりつけしました。

片引き戸3
リフォーム工事には事前打ち合わせの時に解かりにくい寸法の変更がありがちです。今回は左の壁のボードが仕上がり位置が変更になりました。
建具は打ち合わせの時に決めた寸法で出来上がってしまっていますので、急遽ふかし材を削って調整しました。
片開ドア5
旗丁番の取り付けが出来、建具の吊り込みが出来ました。
丁番の取り付け位置は左の壁と位置と干渉しない位置に何とか出来ました。
急な現地の状況に対応するのは少し焦ってしまう時があります。今回は、何とかきれいに納まってくれそうです。
片引き戸4
開閉テストを何回か繰り返し、微調整をします。
上部に上框金具を取り付けして完成となりました。

片開ドア6
扉の金物のレバーハンドルはシリンダー錠とサムターンの組み合わせです。
表面材は木目のプリント合板、木口は白木スプルースです。
タテ木口に白木のスプルース材を張るのは、建具の幅を削り合わせることが出来るからです。
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キッチン1
今回のご依頼は、キッチンの背面に6枚建ての引き違い戸の製作依頼でした。
背面収納としては、かなり大きい収納庫となります。
建具1枚の幅が約90センチで左右に3枚ずつの振り分けの引き違い戸です。
このコーナーには食品庫、冷蔵庫、家事カウンター、勝手口の入り口も隠してしまうような引き違い戸になります。
キッチン2
リビング側から見た写真です。
奥行のある開放的なLDKです。
建具がつくと全く違った印象のインテリアになりそうです。
キッチン3
出来上がってきた6枚の引戸です。下部養生の木材を外して戸車を取り付けます。
キッチン4
上部のガイドレール。
下部のフロアレールの溝と中心がぴったり合うように平行にビス止めします。
キッチン5
下部のフロアレール。
上部のガイドレールと平行になるように、何度も建具を転がせて微調整します。平行がずれると抵抗で走行が重くなります。

キッチン6
建具の取り付けが完了しました。
左右に3枚引き違い戸がシンメトリーにセットされます。
何度も走行テストを繰り返し、建付け調整をします。
キッチン7
取り付けが完成しました。
鏡面材はチャコールブラックの石材の柄のメラミン化粧板です。キッチンも同様のブラック系の色です。
床と天井・壁面が白で統一されて、間接照明がある為明るい印象のLDKになりとてもオシャレになりました。
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施工事例
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脱衣室収納1
洗面脱衣室の収納スペースに両開きの扉を製作しました。
現地の状態を見ますと右の壁の内側に付けるようです。
下部にはソフト巾木がすでに張り付いてますので、巾木の部分の内法寸法で扉を作りました。
今回も家具用のインセットタイプのスライド丁番がいいと思い用意しました。
脱衣室収納2
写真の左がスライド丁番のインセットタイプです。
インセットのスライド丁番は側板の内側に扉が収まるようにするときに使います。
スライド丁番には大きく3種類の納まり方があります。
側板に扉が被せるタイプに19mmと9mmがあり、今回のように側板の内側に納めるときはインセット丁番を使います。

脱衣室収納3
今回の扉も取手やつまみを付けずに、扉の開閉が出来るようにするため、マグネットキャッチのプッシュラッチ式です。
今回のプッシュラッチは大型のもので飛出しが約40mm出ます。
脱衣室収納3
扉の取り付けです。インセットのスライド丁番はバネの無いものを使います。

脱衣室収納5
扉の取り付け完了しました。
下部のソフト巾木がある分左右の隙間が大きくなりましたが、調整ビスで何とかいい感じの隙間になりました。
開閉を何度も繰り返し終了とします。
反省点は造作の天板が飛出しが大きく、扉の横から手をかけるように納まってます。
監督さんには今後の課題としてこのことをお伝えし。
天板の改良をお願いしました。


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施工事例
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トイレ収納1
今回は、先日現場調査にて採寸しました、トイレ収納の扉が出来上がったので、取り付けに行ってきました。
トイレ内のカウンターの下部の収納ボックスに扉を製作して欲しいとのご依頼でした。

トイレ収納2
現場の収納ボックスの状態を調べます。
ボックスに扉を製作するにあたり、ボックスの側板の厚みや外寸を細かく測っていきます。
スライド丁番のどのタイプを使えばいいのかこの場で判断しなければいけません。スライド丁番の種類は豊富にありますので、被り代と調整範囲をある程度覚えていなければ後で苦労します。
トイレ収納3
出来上がってきた扉です。扉の裏にはスライド丁番の取り付け用の穴が加工されてます。
スライド丁番の加工はカタログを確認して工場に指示をします。
トイレ収納4
扉の取り付けに使用する金物類です。
左からスライド丁番の全かぶせ(19㎜)と座金です。
座金の種類も扉の納まりの状態で種類を変える場合があります。
右はマグネットのプッシュラッチ式のものです。
扉を押すとマグネットの軸がバネで伸びチジミします。
扉につまみや取っ手類を付けたくないときに使用します。
トイレ収納5
写真は扉の取り付けた様子です。現場での撮影の時間が無くなったので、仮置きでかぶせて撮影しました。
実際にはきちんと取り付けして開閉テストをして完了しております。トイレのような清潔さを特に要求される場所では特に取手などが無い方がお手入れがしやすいので良いと思います。

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ポスト1
先日から製作していました、手作りの木製ポストが完成しました。取り付けの際、木の枝に乗せたいので、枝を探してました。
ちょうど庭に生えたイチョウの木が選定の為に去年切ったものがあり、ちょうどいい感じの物を選んでみました。
ポスト2
ポストの本体部は、そこそこの重量がある為、補強の為、枝の部分をしたから支えるようなデザインにしてみました。
外部に使用する為、防虫塗料とクリア塗装をしました。
枝が柱の役割をしてくれるため、重量的には安定しました。
ポスト3
扉部分は当初の形状からだいぶ設計変更しました。追加でフタを丁番で固定しました。
バネ付の小さな丁番も意外と簡単にホームセンターで探すことが出来、ラッキーでした。
開閉の強さもちょうどいい感じ、郵便物も入れやすい強さです。

ポスト4
扉を取り付けして開閉の微調整をしました。
便物の中ではがきなどの厚みが無いものが、下の隙間から落ちないように扉の内側に段差の為にモヘアを貼り付けてます。内部の見えない部分にいろいろ小細工をしています。
ポスト5
扉の表面にはホームセンターで見つけた半丸の木材を貼り付けてます。
アイボリーの本体にワンコの足形を押したようなペイントをしました。この足形は、自宅で飼っている愛犬ラブラドールの足形を紙に採って筆で書いたものです。
本物の前足にペンキを塗り足形をハンコのようにするのは暴れて無理だったからです。(笑) 
ポスト6
取り付けが完成しました。
奥行の狭いスペースにうまく納まりました。
大きな郵便物も入りそうです。開閉しやすく使い勝手もなかなかいい感じに出来ました。
最近のコロナ過の休日の過ごし方は、モノづくりにちょっとはまりそうです。
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ポスト1
最近の休日の過ごし方で、今は日曜大工にはまっております。
新型コロナの影響で、休日に市街に買い物や遊びに出かけるのがまだまだ怖いので、自粛です。そこで自宅のリフォームなどに少し手をかけることが多くなっております。
最近の休日にやり始めたのは、手作りポストの製作です。
元々の自宅の玄関に付いているポストは入り口の幅が小さく、年々不在票が入っていることが多くなってきました。A4サイズの郵便物が多くなってきているからでしょう。

写真は組みあがったポストの写真です。
一旦、丁番などを付けて塗装の為にすべての金物を外しベースのアイボリーの塗装をした状態です。

ポスト2
写真は、片開ドアの内側です。
開口部はA4サイズの郵便物が余裕で入る大きさにしました。
右下部の飛出しは、ロック機能の部品をつけるための部材です。
雨対策の為、念のために内側にもアイボリーの塗装をしました。
ポスト3
ポスト本体の背面部に横長のスリットを貫通で加工してます。これは背面にⅬ型のアングル金物を壁にビス止めし、内側からもビス止めする為のスリット加工です。
なるべく外側から取り付け金具が見えないようにする為に工夫しました。
ポスト4
仮止めして、塗装の為取り外した金物類です。
右の金物は簡易に施錠する為のロック部品です。
ボックスの底の見えにくい場所に取り付けします。私の自宅用で使う為ですので、簡易型の施錠でいいかと思い取り付けしてみます。
ポスト5
ベースのボックス以外の屋根などの部分に塗るための塗料です。最近は少量の塗装をするためのチューブ入りの水性塗料があり助かります。
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障子1
今回ご依頼の障子は高さが高い障子で、2400㎜もあり、
出来るだけタテの組子だけにして欲しいとのことです。
しかし、タテだけの組子だけですと、障子紙を張った後、
のりが乾燥するときにタテ桟を中央に引っ張ってしまうので、ヨコの桟を2本入れさせてもらうことにしました。
このことは以前に両面紙張りの障子を作ってタテの枠が大きく内側に反ってしまったという苦い経験があるからです。
そのようにいろいろな制作の経験が次の機会に新たなご提案に生かせます。

障子2
タテ残の狭い間隔が何となく心地よいデザインに感じられます。
障子3
引手の位置も3分割した高さが約800㎜になるので下のヨコ桟の中央に引手が来るように指示をしました。
ちょっとした事のことの積み重ねで製品がよくなるからです。
障子4
引手は白木の掘り込み引手です。
この奥の窓の奥にバルコニーがあります。
バルコニー側からも空けやすいいように裏側にも掘り込み引手をつけました。
通常の吐き出し場合、和室側だけの引手になります。
現場採寸の時に奥のサッシを開いて外側の引手の有無を判断します。
障子1
この写真は別の現場の写真ですが、
タテ残の間隔を変えています。このデザインも出来るだけタテ桟だけにしてほしいとのことですが、ヨコに1本だけ入れさせてもらいました。
先の障子とはタテの桟の間隔を少し変えているだけですが、
出来上がった障子は全く違った表情の建具になります。
デザインのご希望はお伝えいただければ無限に遊び心のある建具も可能です。
建具のご希望があればお気軽にご相談ください。
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カウンター下部収納
今回はキッチンの背面にカウンター下部収納を造作工事で施工されてます。
ここに引き違い戸を製作する為に現地調査と採寸に行ってきました。
タテの間仕切壁の部分の2スパンをかぶせるように引き違い戸を製作して欲しいとのことです。
ご希望の建具はホワイトのメラミン化粧板で鏡面仕上げです。
カウンター下部収納2
両サイドの壁の内側には事前に巾木を張らないように指示していただいてますので引き戸が収まるよう出来てました。
何度となく建具を納めていますので、大工さんも心得て下さっているようです。


カウンター下部収納3
中仕切りの壁の奥行も建具が入るように奥に入り込んでます。
カウンター下部収納4
カウンターの下部の様子も確認しました。
ガイド金具の長さはここで決まります。

カウンター下部収納5
カウンターの下部にⅬ型のガイドレールを取り付けします。
現状のカウンターの下部の状態を各所採寸して現場採寸は完了です。
会社に戻り採寸した資料を元に作図をします。
作図した建具の図面を工場に送り製作します。
制作している間に、ガイドレール、フロアレールの手配をします。建具が出来上がってくるのが待ち遠しいです。いつも、わくわく感と、寸法が間違ってないかとのドキドキ感があります。(笑)
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施工事例
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両開1
先日採寸した、トイレの収納BOXに取付する両開き戸が出来上がってきましたので取り付けに行ってきました。
扉は家具などによく使用するスライド丁番を使いました。
スライド丁番は扉の外側から見えないので納まりがスッキリと納まります。また、閉じるときにバネの力で最後引き寄せて閉じます。今回はバネ付とバネ無しを組み合わせました。
両開戸2
天井が奥に向かって斜めの勾配があり、側板の形状が変わってます。扉の上部は側板の上に合わせて下部は底板の下部より20mm下がった位置になるように作りました。
両開戸3
現状の天井が勾配で奥が下がってます。
両開戸4
扉を取り付けした状態です。
側板が三角に下がっていますので、上部のスライド丁番の加工位置も通常よりも50㎜下げてます。
扉の高さも下に20mm下げてますので手掛かりになります。
両開戸5
扉の取り付けが完了しました。目地の隙間を均一になるように調整します。
スライド丁番の優れているのは、プラスねじが3カ所あり、それぞれのねじを回すことで、左右、上下、前後と三次元の動きをしますので、微妙な建付け調整ができるため便利です。
扉の表面材はポリエステル化粧合板でホワイトの半艶消しタイプです。
汚れ落ちもいいので、よく使用される表面材です。
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