修理依頼のお寺のケヤキ建具(折戸)のディテール

ケヤキ1
お持込いただきました折戸のほぞ組みの写真です。
写真では小さくてわかりにくいですが、ほぞの貫通した部分に小さな木片が見えます。これは、ほぞに差し込んだ後、クサビが打ち込まれてます。クサビで強固にする技法は、接着剤や釘などをつかわないで、材料の木材が伐採されてから長い年月をかけて硬く締っていく木の性質を利用していることが、伺えます。このほぞ組みとクサビの組み合わせは、ヨーロッパの高級家具の椅子のホゾにも用いられて、地獄ホゾとも言われ、その接合部の強固さがうかがえます。
金具2
この金具は、鉄製で折戸の軸受蝶番です。鉄製のプレートが完全に引きちぎれてます。台風の威力の恐ろしさがうかがえます。
ケヤキ5
四方框の内側の鏡板と言われる部分です。
ここの木材も欅(ケヤキ)材の無垢で、三角の洗濯板のような、形状に掘り込まれてます。
欅材は街路樹によく見かける落葉樹ですが、硬い木材で耐久性もあるため、寺院などの柱などにも使われてます。

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写真は下部の落し金具で、古い手造り金具のようです。
施工事例