豊中市 お寺の建具の修理依頼がありました。

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ケヤキ折戸1
今年の9月4日の台風21号の影響で、関西は多くの被害を受けられたました。
そんな中、当社にもたくさんの修理依頼がきております。
写真は、豊中のお寺の本堂に取り付けられていた折戸の修理依頼です。素材を確認しますと、欅製無垢の折戸です。台風の強風で吊元軸金物が引きちぎられておりました。
ケヤキ折戸2
タテ框の吊元部分が裂けておりました。折戸が強風に押され、瞬間的に解放、急激な強い力が加わったような破損の状況です。
元々ケヤキ材は強固で腐食などにも強く、寺院建築などにもよく使われる木材です。
ケヤキ材で有名なのは、清水寺の舞台などにも樹齢300年の材料が使われてます。
折戸3
折戸の軸受鉄製の金物も破損してました。
近年通常の折戸金具としては特殊な金物です。インターネットんなどで検索していますが、同様の金物はなかなか出てきません。おそらく、加治屋さんが手造りしたものと思われます。
折戸4
框のほぞ組部分にクサビが打ち込んであることに気付きました。ほぞ組みオンの先に切れ目を入れ、そこにクサビを打ち込みより強固になるようにする技法です。
高級家具の椅子のほぞ組みなどにも施される組み方です。
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施工事例