原田

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キッチン1
今回のキッチン背面収納は、建具の模様が面白い引戸の取り付けに行ってきました。
まずは、クロスの張り終えたことを確認して、金物類のとりつけです。
キッチン4
上部のガイドレールの取り付けをしていきます。
平行になるように、確認しながら慎重にビス止めしていきます。若干長めにカットしてますので、現場の開口寸法に切り合わせして取り付けしていきます。
キッチン5
下部のフロアレールも切り合わせしながら丁寧にとりつけします。特に上部のガイドとの位置合わせをキッチリします。
キッチン3
横に寝かせた建具に戸車を取り付けます。
キッチン2
建具のセットして戸車の調整ビスで建付け調整をします。

キッチン6
今回の木製建具の表面材はメラミン化粧板の柄でコンクリートの打ちっ放しのような柄の建具です。
メラミン化粧板の柄はこのようなグレー系の無機質な柄だけでも数十種類ありそうです。
このように、いろんなパターンを提案できます。
手前のキッチンの梱包を外した状態の写真が取れなかったのは少し悔やまれます。
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フロアレール1
今回のキッチン背面収納は4枚引き違いの為、3本溝のフロアレールと1本溝のフロアレールの組み合わせで構成されます。
フロアレール
手前の1本レールは左手前が壁にかぶるため、1本だけ左に長くセットして取り付けします。
左のゴム戸当たりは、建具が左に飛出し、脱線するのを防ぐために取り付けします。
上部ガイド1
上部のガイドレールも4本取り付けします。
下部のフロアレールの溝と中心をピッタリ合わせます。
ガイドレールの間隔をそろえるために、別に作った治具を差し込み天井に等間隔で平行に取り付けます。
キッチン1
今回のキッチンの背面収納は4枚引違い戸の収納です。
かなりの大容量の収納棚になります。
建具の表面材はメラミン化粧板のマット仕上げです。
マット仕上げは周辺のクロスの壁に調和して、しっくりなじみます。扉の表面材のメラミン化粧板は表面硬度も固く、汚れのふき取りの際、ほとんどの洗剤にも強いので、長期的に美しさをキープしてくれます。


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さる1
先日アルミの雨戸の交換の際、引き揚げてきた廃材にする古い雨戸の施錠部品について興味が湧きましたので、写真に写しました。
この雨戸のカギは一般的に 「サル」と呼ばれている部品で、「とっこり」とも呼ばれてます。
古い木製の雨戸にはこの鍵を使用し上部は鴨居に差し込み、下部は敷居に穴を掘り差し込んで雨戸の固定をします。
室内側からの動作のみの使用しか出来ないので、防犯対策用にと風雨から雨戸が外れないようにするための施錠部品です。
サル2
雨戸を固定する際は、このタテの角棒を上に持ち上げ、鴨居の穴に差し込みます。
サル3
タテの棒を上部に差し込んだ後、下がり止めの横の部材を左にずらすことで、しっかりずれ止めの役割をして施錠することが出来ます。
サル4
このように、2回のアクションだけで、施錠出来ます。
木製のパズルのような形状の2個の部品は複雑な形状の加工で出来てます。
昔から木製の雨戸はこのような施錠部品を使用しており、
今でも木製建具の雨戸を新調するとこのようなサルを付けます。
サル5
このように、木製建具の部品には、「最初に考えた人は偉い」(笑)と、思わず敬意を表したくなる部品が時々あります。
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キッチンの背面
キッチンの背面収納の3枚引き違い戸が完成しましたので、取り付けに行ってきました。
先日現場調査に来た時より現場の様子はかなり完成に近くなり、室内の様子が変わっておりました。
採寸した時と収まり方が変わっていないか、チェックをしてから、取り付けをしていきます。
レール1
まず、最初にアルミのフロアレールの加工から作業します。
壁にハマるように欠きこみのカットをし、仮合わせをしながら慎重に寸法カットをします。
引き戸
下部の戸車を取り付けします。
引き戸2
下部の戸車は取り付けした後、建具の横の木口部からドライバーで建付けできるタイプのもので、調整機能付きⅤ戸車です。この戸車の特徴は、2方向の調整が可能なタイプで、
真ん中のビスで上下方向を動かし、建付け調整ができます。
下部の(右)ビスで前後2㎜の調整ができます。
前後の調整は建具同士の隙間をそろえたり、扉同士がこすれる場にも対応できます。
引き戸3
3枚引き違い戸の取り付けが完了しました。
表面材は今回もメラミンのホワイトマット仕上げです。
表面硬度も固く傷がつきにくいお手入れもしやすい、メラミン化粧板です。

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トイレブース1
今回は会社の寮の共同トイレのメンテナンスに行ってきました。
開閉確認テストをしながら各所廻りました。トイレによく使用される丁番で、ラバトリーヒンジの不具合が見つかりました。
開閉時に異音の発生するような音鳴りのようです。ガタツキも大きいです。
この丁番は、丁番の軸の部分にコイル状のバネが入っており
中のばねにより常にドアを内部側で開放の状態にするような仕掛けです。
トイレブースの金物は種類が多く、同じ機能で同じサイズの物を探さなくてはなりません。

トイレブース2
ラバトリーヒンジの調子を各ブース調べていきます。
1か所交換の場所が見つかりました。
交換の為丁番のサイスを測って帰ります。
メーカーの刻印や品番も調べようとしましたが、刻印されてないからです。
会社に戻って同じサイズの物を探し、注文します。

トイレブース3
下部の補助的な丁番の調子も見ましたが特に不具合はないのですが、上下セット品のようで、1組用意することにしました。

トイレブース4
音鳴りとかも異常なさそうです。
他に動きと建付け調整も各所確認します。
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施工事例
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キッチン背面収納1
キッチンの背面収納ですが、今回の収納は、カウンター下部収納の建具の製作で、事前に打ち合わせした大工さんの造作壁とカウンターと間仕切壁が完成したとのことで、現場採寸に行ってきました。
キッチン背面収納2
打ち合わせ通りカウンターの下部には3方向に枠材を取り付けされてました。枠の開口幅と高さを数カ所測りました。

キッチン背面3
会社に戻り作図をし、工場に図面を送り製作します。
扉の仕上げはホワイトのメラミン化粧板のマット仕上げになります。周辺のクロスに近い艶消しのホワイトの仕上げです。
キッチンの背面4
完成した建具の取り付けです。現地のカウンターは角の面取りも終え、塗装も出来て、周辺のクロスも仕上がってました。
下部のフロアレールを取り付け、カウンター下部にガイド金具を取り付け、扉のセットが完成しました。
キッチンの背面5
建具の作動テストをして、取り付け完了です。

過去のブログに天井までいっぱいの大型収納の施工事例を何度か、紹介させていただいておりますが、このように大きなカウンター付きの収納を作るのは、施主様がこだわりのお料理を作られるのが想像できます。
このように、妄想しながら家具、建具作りに工夫をしながら設計、製作、取り付けするのもこの仕事の愉しみのひとつです。

今年もブログの訪問ありがとうございました。

来年も良い年をお迎えくださいますように
お祈り申しあげます。
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採寸1
この現場は某住宅メーカーからのご依頼で木製建具を製作する為、現地調査にお伺いしてきました。
現地の状態は造作が完了していないカ所が沢山あり、採寸するのには、少し早いような状況です。
写真は洋室の片引戸の開口部です。
これから造作工事で枠材を取り付けるので、枠材の寸法を監督さんに聞いて、製作します。
採寸2
採寸の際、造作工事でとりつけする枠材の厚みも考慮します。
引戸採寸
写真は腰の高さから天井までの間に取りつく3枚引違戸の開口部の状況です。
採寸3
敷居の溝のサイズを測ります。
溝の間隔を細かく測り建具の厚みを決めます。

片引戸
その後、建具が完成し収まった片引き戸です。
仕上げは、シナ合板のクリアウレタン塗装仕上げです。
ナチュラル感は、家全体の素材とマッチしていい感じになりました。
最近の上吊り片引戸はソフトクローズタイプの戸車を使うのが人気です。上吊りで床との隙間に誇りなどが溜まりにくく、開閉の時戸先50mmから静かに閉じますので、指詰めがしにくく安全性に優れてます。
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片引戸1
クリニックの木製建具が完成しましたので、取り付けに行ってきました。
最初に大型の片引き戸の取り付けです。
このクリニックは医療ビルのテナントさんとして開業されていますので、大きな建具の場合、建物のエレベーターの中のサイズを確認し、搬入経路の確認が必要です。
幸いエレベーターは大きく問題なく運べました。
上吊レール1
上吊りレールの取り付けです。寸法は測ってましたので、会社でカットして用意しました。
ソフトクローズの部品も取り付けし、引き戸をセットし、調整ビスで建付け調整をします。
連動引戸
ハンドルの位置を考えながら取り付けしします。
下部の連動部品は写真に写ってませんが、しっかり図面を描いて、取り付け位置を決めてます。
連動金物
上吊りレールの取り付け位置の間隔も事前に作図して割り出ししてます。
2枚連動引戸
建具の調整を済ませて、完成です。
ご希望の表面材は先生のイメージ通りとのことで、満足していただけました。
建具の表面材は色や柄が豊富なので、メーカーの大きなサンプルを取り寄せて承認していただくようにしております。
同じ樹種のサンプルでも木目の柄が大きく違いがありますので、オーダー品の製作の場合大切な作業といえます。
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クリニック1
吹田市のクリニックからのご依頼で木製建具を入れ替えしたいとのことで、現状の調査にお伺いしてきました。
お話をお聞きしたところ、壁面の壁のクロスをリフォームされたのですが、模様が木目メープルのピンク系で建具の色とあってないとのことと、引戸を閉めたところ勢いよく締まるので、ソフトクローズ機能の建具に変えたいとのことでした。
クリニック2
この場所の引戸は開口を広くとるため、現状と同じ2枚連動機能のにしてほしいとのことでした。
クリニック3
裏側の壁の位置も気をつけます。引手に指を挟まない寸法に止めなければいけません。
クリニック4
この場所の引戸は開口を広くとるため、現状と同じ2枚連動機能のにしてほしいとのことでした。
車いすが通過できる開口寸法が必要です。
クリニック5
2枚連動の金物の仕組みは複雑で、現状をできるだけ納まり方などを考えながら、採寸していきます。
幸いこの金具と同様の機能の金具がありそうです。
既存の金具もアトム製で10年位前の製品で、ソフトクローズ機能がありません。近年の引戸用の金具はソフトクローズ機能が充実してきてます。
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キッチン2
キッチンの背面に引違い収納を製作、完成したので取り付けに行ってきました。
新築現場は他にもいろんな業者さんが入っていますので、作業の前に設置場所の整理から始めます。
手前の白い板は大量の棚板です。
この棚板からしてもかなりの収納量のスペースになっていることが伺えます。
キッチン1
上部に取り付けるアルミのガイドレールを当て、微妙にカットします。
キッチン3
引違い戸は今回2枚です。高さは約2400mm幅は約900mm。室内用の木製建具としてはかなり大きな建具になります。
二階へ上げると階段を通ることが出来ないので、二階のリビングのバルコニーからロープで吊り上げました。
このクラスの大きな建具になると回り階段は搬入できません。
キッチン4
取り付けが完了しました。表面材はメラミン化粧板のホワイトマット仕上げです。
メラミン化粧板は薬品にも強く汚れなどを拭き取っても傷がつきにくい素材です。
メラミン化粧板は色や柄の種類が豊富なのでお勧めの建具用の素材です
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キッチン1
キッチンの背面に納める大型引違い収納の現場調査にお伺いしてきました。
全体の壁と天井の状態を調べます。天井に引戸のガイドレールが付くため、天井のプラスターボードの上に芯が入っているかを確認します。確認方法は天井に針を刺しながら探します。専用の工具を使って探します。
他は間仕切り壁と開口寸法などを測っていきます。
キッチン2
左の壁の内側には巾木が張られてません。建具の木口が当たる部分は事前打ち合わせで大工さんが理解していただいてるからです。
キッチン3
天井部はフラットタイプです。プラスターボードにブスブス針を刺し下地材が入っているか確認します。
しっかり打ち合わせ通りに入ってます。
キッチン3
右の天井も大丈夫のようです。

キッチン4
念のため右の壁の奥行と、中央の間仕切り壁の奥行も採寸します。建具が十分入る奥行がありました。
このように、意外と時間をかけて採寸して、現状を調べて帰りますと、会社に戻ってから作図をするのにスムーズにかけ、安心して工場に製作指示が出来ます。
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TV1
TⅤボードが完成しましたので、セッティングにお伺いしました。
前面から奥に押し込むようにセットしていきます。上部の配線用の欠き込みにコードを集めながら押し込んでいきます。

テレビ画面のテロップは、気になさらないでください。
TV2
テレビ画面と下部の白い固定棚のあいだをうまくすり抜けセット出来ました。
当初の採寸時になるべく沢山測って、製作図を作るので、ぴったり収まりました。
全面のマット仕様のアクリル板は、リモコンの電波を貫通してくれホットしました。
表面材はブラウン系のメラミン化粧板を使用、固い表面材の為傷が付きにくい素材です。
メラミン化粧板は、色と柄の種類が豊富なので、お好みのイメージの色に仕上がります。
TV3
扉の動きはすべて手前に開きます。
背中の板が無い作りです。
TV4
扉の内側にソフトダウンのステーを取り付けました。
開放時にゆっくりと開いてくれます。
TV5
引手はカワジュン製のハンドルを取り付けました。
シルバーサテン仕上げで中央に茶系のソフトな樹脂をはめ込んだタイプを使用しました。
体ががぶつかっても、痛くなく、比較的安全な取っ手といえます。
子供さんとかがいらしゃるご家庭にもなるべくお勧めしたい商品です
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TVボード2
リビングのTVコーナーの下部に特注のテレビボードを製作して欲しいとのご依頼で、現地調査にお伺いしてきました。
お話をお伺いすると、テレビ画面の下部に収まり、既存の白い固定棚のすっぽり隠してしまうようなデザインのボックス型の収納棚のご希望でした。
TⅤボード1
テレビ画面の下部にはチューナが接続されており、正面にくる扉はリモコンのレーザーが通過するようにしてほしいとのことです。
そこで、正面の扉には樹脂製の窓ガラスタイプにされるようにお勧めしました。
現状のチューナー機器が収まるような奥行にしなければなりません。窓の樹脂部分はできるだけ大きくとり、リモコンの操作に支障のない位置関係の扉をデザインします。
TVボード3
現状の状況を細かく測っていきます。
製作するキャビネットは背板をつけない形状で、手前から奥に差し込んでいく形状にします。
お客様に全体の形をイメージできるスケッチを現地で簡単に書き説明します。
TVボード4
奥の壁に取り付け用のビスが効くか、工務店にも壁の素材をききます。
出来るだけ細かく測り、会社に戻ってから製作図面を描いて承認をいただきます。
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キッチン1
引違戸が出来上がったので、まずは搬入の為、現場の整理整頓からスタートです。他の業者さんの材料とかの移動をします。
P1010704
下部に戸車を取り付けします。
キッチン4
上部のガイド用金具をビス止めし、下部はフロアレールを付けます。規格サイズの長さなので、現地合わせにてカットし取り付けします。
キッチン3
レールにはめ込んだ引き戸の建付け調整をしながら、走行の確認をします。引違戸2枚の走行が滑らかになるまで下部のフロアレールの位置を微調整します。
位置が決まればすべてのビスを固定していきます。
キッチン5
建具は基本的に右側の建具が手前にきます。
今回も右手前になります。右の端部が壁にかぶる形の納まりになるためレールの右に転がり防止のゴム製の戸当たりを取り付けします。
キッチン6
取り付けが完成しました。
建具の表面材はメラミンマット仕上げです。
メラミン材は固い表面材なので耐久性があるのでキッチン回りには最適な表面材です。
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細窓1
マンションのドアには廊下からリビングにかけての木製ドアがあります。
今回製作しましたドアは、できるだけ細くガラス面を高くするため上下の框部を狭くしたドアを製作しました。
細窓2
上下の框、木製部分は60mm程度にしてます。
通常は100mm以上設けるのですが、設計士さんの希望で限界までの細さにしました。
センタードアは、玄関のドアが開いたときに急激に風で押され強く締まり、上下の框が折れてしまう恐れがあります。
そこで、金属の補強部材を埋め込むようにしました。
補強1
写真は建具の上部の小口部分の写真です。
建具の上下に溝を掘りステンレス製の補強部材をビス止めして固定します。
扉の締まる勢いにもよりますが、ある程度補強の効果はあると思われます。
センタードア
リビングドアが強烈な勢いで閉まる状況でよくある例は、
リビングのベランダを空けて用事をしているときに、帰宅した家の人が玄関を開けてしまい、風が廊下を通り勢いよくドアが締まり、ゴアが破損してしまうことがあります。
写真のようなドアのロックは
こまめにする習慣が大切です。
さらにドアクローザーなどを付けることもお勧めいたします。
columns
施工事例